学力向上基盤形成事業報告
6/15(水)CoREFと東京大学、高校教育指導課が来校し、理科の協調学習に関する
授業参観と打合せを行いました。今年1年の研究のスタートです。
研究テーマは「協調学習」です。
協調学習とは、個別の学習をしてきた生徒達が1つのグループを作り、お互いの知識を出
し合って1つの課題を解決していく学習スタイルのことです。
(考えてみれば世の中の組織ってみな、そのようにして課題を解決したり、サービスを提供
したり、ものを開発したりしてますよね)
担当の先生が生徒全員に今回の授業でやることを説明しています。皆、静かに集中して聞いていますね。
今回の授業のテーマは、「混合物の分離」です。食塩・砂・赤インクが混じり合った混合物から、食塩を取り出してみよう!というのが課題です。
さあ、実際に実験が始まりました。
今回の授業は「協調学習」ということで、通常の授業とは全く雰囲気が違います。
課題である「混合物の分離」を行うためには、「ろ過」、「蒸発」、「吸着」に関する知識が必要になります。そこで、生徒達はまず初めに「ろ過について学ぶグループ」、「蒸発について学ぶグループ」、「吸着について学ぶグループ」の3つのグループに別れ、それぞれの方法について学習します。
これは、「ろ過について学ぶグループ」の様子を撮影したものです。
このグループでは、泥水から砂を取り除くにはどうすればよいかを例に「ろ過」について学習しています。
これは、「蒸発について学ぶグループ」の様子を撮影したものです。
このグループでは、塩水から塩を取り出すにはどうすれば良いかを例に、「蒸発」について学習しています。
最後に、「吸着について学ぶグループ」の様子を撮影したものが上の写真です。
このグループでは、活性炭には吸着作用があり、赤インクを含む水溶液に活性炭を加えると活性炭に赤インクが吸着されるということを学びます。
さて、「ろ過」、「蒸発」、「吸着」について学んだ生徒達が一人ずつ集まって一つのグループを作ります。いよいよ「食塩・砂・赤インクが混じり合った混合物から、食塩を取り出してみよう!」という課題に取り組みます。一人一人の生徒が、さっき学んできた知識を生かし、力を合わせて課題を解決していきます。
「ろ過」について学んできた生徒が作業をしています。
「吸着」について学んだ生徒が作業をしています。
「蒸発」について学んだ生徒が作業をしています。
それぞれのグループが知恵を出し合い、協力して課題に取り組んでいます。
今回は、ほとんどのグループが課題を解決することができました。
どの生徒も主体的に生き生きと取り組んでおり、とても楽しい授業になりました!!